DIYや木工を始めると、いろいろな木材を使ってみたくなるものですが、その木材が作りたいものに合っているかどうか知ることが大切ですよね。
作ってからこれじゃなかった、とわかることは一つの勉強ですが、材料費もかさんでしまいますし、正直効率が悪い。
今回は失敗した経験を含めて、ファルカタ材の特徴をお伝えしたいと思います。
ファルカタ集成材
ファルカタ材という木材があります。
ホームセンターでは「ファルカタ集成材」として販売されることが多く、無垢のものはほとんど見ません。
工作向きの軽く、柔らかい素材で、色も白くきれいです。
ぶつけたりするとへこみやすく、大物家具には不向きですが、引き出しやデスク用の小物整理棚には向いている素材です。
値段も安いので、DIY初めての頃には使いやすいと思いますが、ちょっと困った特徴がありました。
ファルカタ集成材の困った特徴とは?
以前、ファルカタ集成材でリボンケースを作った時の経験です。
材料をカットするときから、違和感がありました。
のこぎりを進めると、柔らかいのでとてもスムーズにカットできます。
しかし、切っているときの感触が他の木材と違って、歯にまとわりつくような感触がありました。
のこぎりの歯はギザギザしているものですが、その一本一本に切りくずが詰まってしまうような感覚、といえばわかりやすいでしょうか?
切りくずもフワフワと細かくて、直接肺に入ってきそうな感じなんですよね。
この辺りは個人的な感覚ですので、表現が下手で申し訳ないのですが、ともかく今までと違う感じです。
柔らかいから切りやすいのは確かなのですが、何となくすっきり切れていない感覚が残ります。
そして切り口をきれいにしようと思い、やすりを使った時です。
違和感がはっきりとわかりました。
やすりをかけても滑らかにならない
いくらやすりをかけても滑らかにならないんです。
紙やすりのザラザラがそのまま切り口に残ってしまい、毛羽立ちも目立ってしまいます。
なんだか頑張れば頑張るほど切り口が汚くなっていく…
初めての感触でどうしていいやらわからず、本当に困りました。
工作に向いている素材といっても、切り口がザラザラでは作品として使いにくいのではないかと思います。
結局この時は小刀を使って切り口を滑らかにしたのでした。
切り口のザラザラを、いっそのこと薄く削り取ってしまおうと思ったわけです。
これが意外とうまくいきました。
小刀で削った部分はザラザラになることも、毛羽立つこともなく、滑らかな切り口です。
ファルカタというのは木ではなく、草の仲間に入るそうなのですが、性質が違うことが切り口に関係するのでしょうか…?
ともかくファルカタ集成材に合う刃物は、のこぎりよりも、スパッと切れるものがいいという結論になりました。
小刀が扱いにくければ、大きめのカッターでもいいと思います。
ファルカタ材は柔らかいので、ある程度の厚みがあってもカッターの刃が入りやすいです。
ちなみに私が使ったファルカタ集成材は厚みが13mmありましたが、十分カッターで切れます。
一度で切ろうとすると力が入って危ないので、切りたい線の上を何度か往復します。
カッターで切る時には、金属の定規やサシガネを使うことをお勧めします。
色を付けにくい
なかなかに苦労して完成したリボンケース、サイズ確認してから納品しました。
その後、トールペイントの先生が絵付けをして完成という運びになったのですが、後日聞いたところによると絵付けに苦労したとのことでした。
まず色が伸びないので、線が描けない。
そして下地を塗るにも時間がかかったそうです。
トールペイントは全くしたことがないので、詳しくはわからないのですが、絵の具の伸びが悪いと、柄を描くときにきれいな線が描けないそうなんですね。
そこで先生は下地を何回か塗り重ねて、絵の具のノリをよくしてから描いていったと教えてくれました。
普段はそれほど何回も重ねることはしないそうなので、よほど描きにくかったのでしょう。
下地を塗って乾かして、となると時間もかかりますよね。
もし小物入れなどを作ってからトールペイントをしたい場合は、このようにちょっと大変かもしれません。
工作には向いていても、ペイント向きではないと思います。
ファルカタ集成材の特徴
メリット ・柔らかい ・軽い ・カッターで切ることができる ・白くて均一な木目 ・小物向き
デメリット ・のこぎりを使うと切り口が毛羽立つ ・やすりできれいにならない ・ペイントには不向き
ファルカタ集成材の特徴のまとめ
工作を始めると楽しくて、あれこれと作りたくなりますよね。
ホームセンターに通うと目移りして、違う素材を使いたくもなります。
でもやはり木材の特徴を知って、作りたいものに合う材料を選ぶことが大切かな、と思います。
何回も失敗して材料を買い直すのは正直へこみますし、オサイフも痛いですしね(^^;)
これから木材を選ぶ方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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