数年前にパソコン用のテーブルを作ってからずっと作りたいと思っていたものが、ライティングビューローです。
小学生の時友達の部屋に、前に扉がついていて使わない時にはパタンと扉を閉めておけるタイプのデスクがあるのを見て以来、ひそかに憧れていました。
パソコン机を作った時にすぐにとりかかろうと思っていたのですが、材料を見に行った時に埋め込みタイプの蝶番が必要なことがわかり、うちには電動ルーターがないので諦めていました。
このためだけに買うのはちょっと…と思いながら、でも作りたい気持ちが募り、結局今回は手動で作ることに。
電動ドリルは必要ですが、彫刻刀とノミさえあればルーターを買わなくても、女性でも作れる方法をご紹介します。
材料
パイン集成材 前板1枚 300×655×18
底板1枚 300×655×18
天板1枚 200×655×18
背板1枚 100×655×18
棚板1枚 240×613×18(今回は家にあったものを使用)
側板1枚 手前に来る1辺を斜めにカットしたもの(上辺200、下辺300に合わせる)
幕板1枚 30×655×18
ライティングビューロー用の蝶番2個、扉用金具、支え金具、電動ドリル、のこぎり、ネジ各種、紙やすり
作り方
パイン集成材はすべてホームセンターでカットしてもらいました。側板の斜めカットは「精度はないよ」といわれましたが、自分で切るよりははるかにきれいなのでお願いしました。
1、蝶番の穴を掘る
まずは底板と前板を合わせて蝶番の位置を決めます。鉛筆でマークをしたらノミと彫刻刀で蝶番がきれいに埋まるように掘っていきます。
電動ドリルの先端が板を貫通しないようにマスキングテープを巻いてガイドラインとします。蝶番の厚みに合わせて巻いています。
電動ルーターがあればもっと作業が速く、しかもきれいにできます。手動ではこの程度ですが、この後やすりで仕上げると割ときれいになるので、完璧を求めなければ十分かなと思います。
2、側板に棚板用の支えを付け背板を取り付ける溝を作る
側板の内側に棚板を乗せる支えを取り付けます。家にあった角材を切ってネジ止めしました。
また背板は100mm幅なので、側板にちょうどはまる溝を作ります。
のこぎりで幅に合わせた切り込みを入れたら、電動ドリルで数か所穴を開けます。ノミで穴を落とした後に背板の厚みに合わせて溝を作ります。
3、やすりをかけた底板、天板、側板を組み立てる
全体にやすりをかけたら、次に本体部分を組み立てます。底板と側板を最初にねじ止めし、天板を止めます。
側板は多少幅にずれがあるので、前板を閉じたときにずれがないように位置を調整しました。
4、前板を蝶番で止める
1、で掘った部分に蝶番をはめ込みネジ止めします。蝶番は向きがあるので、ネジ止めする前に確認します。
蝶番をはめてみてきつかったり、ずれがあれば穴を調整します。
やっぱり手で掘った跡が見るからにがたがたですが、一応きれいに止まりました。
5、幕板を取り付ける
幕板は一番目につく位置なのでネジを使わずにホゾ穴をあけてダボで接着します。
まずは本体側に適当な穴を掘ります。その穴に合わせてダボを作ります。今回は余っていた工作材をのこぎりで切って使いました。
ダボをはめてみてからダボの先端に印鑑用の朱肉で色を付けます。用意しておいた幕板をダボに押し付けると朱肉の色がつくので、ついた部分に穴を作ります。こうするとちょうどいい位置にダボ穴を作ることができます。
最後に穴の中にボンドをたっぷり目に入れて、ダボと幕板を固定します。
6、棚板を切り、コードを通すための溝を掘る
長さを合わせて棚板(家に残っていた端材)を切り、パソコンのコードを通すために棚板と底板にコードが通る程度の溝を作ります。
5、と同じように幅を決めたら両脇をのこぎりで切り込み、内側をノミで落とします。
7、扉用金具、テーブルを支える金具を取り付ける
最後に扉用の金具とテーブルを開けたときに支える金具を取り付けます。
テーブル用の金具は今回初めて使いましたが、3回失敗しました。なので悲しいことに完成品に目立つネジ穴が残ってしまいました(;;)
扉に使った金具は「クラシック打掛」です。こちらは「観音開きの扉にのみ使用」と書いてありますが、とてもかわいいので使わせていただきました。
私の場合は縦に設置するのはメーカーさんの用途以外の使い方であることを承知の上、見た目優先で使用しています。本来の使い方ではないので真似しないでください。
何はともあれ 完成~\(^o^)/
ライティングビューロー(無塗装)
念願のライティングビューロー完成です。親バカなようですが、自分で作ったという満足感を差し引いてもすごくかわいく作れたのではないかと思っています。
今回は全く同じサイズで2台作り、パソコンテーブルの上にジャストサイズで収まっています。こんなにうまくはまるとは思っていなかったので感動です!
ちなみにホームセンターのレシートを確認したところ、新たに購入した材料費は14,925円でした。会員割引が2%ついているので多少お得なのと、棚板とネジは家に残っていたものを再利用しています。
15,000円以内でずっと憧れていたライティングビューローが手に入ってしまいました…!しかも2台も^-^
集成材はゆがみが少なく見た目も綺麗なので初心者にはお勧めですし、作った後の満足感も高いように感じます。既製品に近い物を作りたい方、ゆがみを調整するのは難しいという方は集成材をカットしてもらうといいですよ。
今までは雑然としていたパソコンテーブルですが、ライティングビューローにしたことで隠す収納になり一気に部屋がきれいになりました。
さらに嬉しいことに、私がいないときに息子が使ってくれていたんです。普段はリビングになんていないのに「パソコンで調べながら勉強してた」と言っていました。うれしい!
「電動ルーターがないから作れない」と諦めずに作ってよかったです。とても単純な作り方なので、女性にもお勧めですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加していますので、よろしければポチッとクリックしていただくと、とても嬉しいです^^
にほんブログ村
コメント