先日、一年がかりの大仕事をようやく終了しました。
それは「土地の売却」です。
一生のうち何度もしないとは思いますが、思いがけないトラブル続きで、結局一年もかかってしまいました。
紆余曲折あった土地の売却について、ご紹介したいと思います。
土地の売却を進める
始まりは去年の8月。
同じ年の6月に、一度電話で査定をしてもらった不動産会社からの電話からでした。
土地はうちと同じ市内にあり、住居は取り壊してあります。
私の土地ではなく、私の父の土地です。
私が幼稚園に入る前まで祖父母と一緒に暮らしていた家があり、その後私たちだけ引っ越しをしました。
父の転勤のため関西に住んでいた時にも、夏休みには毎年遊びに来ていた思い出の家です。
祖父が亡くなり、祖母は私の実家へと引っ越したので、家は取り壊して更地になっていました。
その後ご近所の方が家庭菜園として使ってくれていたので、それほど荒れ放題ではありません。
4年前に祖母もなくなり、相続などの手続きを終えた後に、この土地をどうしようかという話になりました。
今すぐどうこうではないのですが、とりあえず査定だけでもということで電話をしたのが、先ほどの不動産会社だったのです。
電話をくれた担当の方によると「年末になると不動産は動きにくくなる
から、今のうちに手続きを進めた方がいい」ということでした。
本当かどうかわかりませんでしたが、割と熱心にお話をくださったので、一応両親とも相談し、今のうちに売却してもいいかもね、という感じになりました。
それでも「売れたらいいね~」くらいの軽い気持ちです。
というのも当時すでに父の認知症が進んできており、前月からはデイサービスに通い始めたところでしたので、正直なところ「この上不動産売却なんて大変だなあ」と思っていました。
しかし「今の内に売却しないと父の状態もどうなるかわからない」
という意識もどこかにありました。
かくして土地の売却を進めることになりました。
電話で査定依頼
まずはお願いする不動産会社を決めなくてはいけません。
私が適当に選んだ数社に土地の査定をお願いしました。
そのために数日前から新聞折り込み広告で不動産会社を探したり、チラシを取っておいたりしました。
まずは不動産会社に電話をし、土地の売却を考えていることを伝えます。
そして住所や坪数、現在の土地の状態(家屋があるか、今も住んでいるのかなど)を聞かれますので、答えます。
今回の場合は住所が3つありましたので、すべて答えます。
家屋のあった土地と、私道、それから裏手の道路に面した小さな土地です。
住所などは正確に答えられる方がいいので、一度権利証や固定資産税の納税通知書を確認するといいと思います。
査定を出してもらうまでは数日かかりますので、後日担当の方からお電話をいただくことになります。
不動産会社によって、査定額はまちまち
不動産会社を選んだ基準は本当に適当で、最初にお願いしたのは大手のS不動産販売。
こちらはマンションのポストにチラシが入っていました。
他は新聞広告を見て、Mリハウスと、Aリビング、DMが届いたTリバブル、他2社くらいお願いしました。
これほどたくさん査定を出してもらうのは、はっきり言って面倒です。
しなくてもいいと思います。
しかし6社にお願いした理由は、査定額の違いにありました。
だって同じ土地のはずなのに、査定額の最高と最低に500万円近く開きがあったのです。
周囲の土地の平均売価とか、役所の評価額とか、査定の基準はある程度同じだと考えていたので、これは正直驚きました。
「売れたらいいね~」という軽い気持ちでも、やはり高く売れるに越したことはありませんし、最初から高く売る気のない会社に、大事な土地をお願いする気持ちにはなりません。
しかしあまりにも高く見積もられて、後で下げていくのも気持ちのいいものではありませんよね。
そこで平均値を探るために、6社に電話をかけることになったわけです。(1社は査定を依頼したまま返事の電話がかかってきませんでした。そんな会社もあります。)
また、今回は住まいを売るわけではありません。
住まいから少し離れた土地の売却をする場合、その土地に近い不動産会社に査定をお願いすることが大切だと思います。
なので今回も、私の家から近いことよりも、売却する土地に近いことを重視して、同じ市内か隣の市の会社しか選んでいません。
不動産会社に出向くこともあるので、あまりにも遠いと不便ではあるのですが、ある程度は担当の方が自宅にきてくれますので、それほど大変ではないと思います。
会社によって対応もさまざま
不動産会社に電話をして、査定を依頼するのは基本的に無料です。
どこにかけてもいいですし、きちんと査定してくれます。
しかし対応は各社様々でした。
一番対応がいいのは、やはり大手で、事務の女性が担当の方に内容を伝えてくれるので話が早いですし、電話の段階で査定書を作成してくれる場合もあります。
ちなみに今回の場合は、Mリハウスはすぐに査定書を作成し、郵送してくれました。
S不動産販売は担当の方が、電話をかけたその日のうちに現場を見に行ってくれました。
(これが土地に近い不動産会社を選ぶメリットだと思います)
フットワークが軽くて、サービスがいいなあと感じたことを覚えています。
ただし、査定額に開きがあったのもこの大手2社で、S不動産販売は最高額、Mリハウスは最低額でした。
Tリバブルは担当の方が若く、ちょっと固い印象でした。
Aリビングは地元の中堅の会社で、担当の方は若く熱心でした。
H・Dも地元の中堅会社ですが、電話口の方が年配で、「まあこの程度の額かなあ~」という態度が声に表れていました。
どの会社も電話での対応ですので、はっきりとはいえませんが、最初の対応が印象をかなり左右することは間違いありません。
熱心な方にはお願いしたいと思うし、適当な対応をされれば、もう会いたくないと思います。
実際に会って、仲介を依頼するかどうか決める
査定の次は実際に担当の方に会ってお願いをする段階になります。
私の場合はこの5社のうちから、査定額のいい会社と電話の印象がよかった会社を3社選び、実家へ来てもらいました。
3社に絞ったのは、それ以上は時間を取ることが大変だと思ったからです。
週末の2日間をかけて、中堅会社のAリビング、大手のTリバブル、S不動産販売の3社と面談し、最終決定をします。
ちなみに査定額は、AとTはほぼ同額、Sは最高額でした。
同額の中堅、大手、最高額の大手と、選んだ基準はとっても泥臭い感じですね(^^;)
不動産会社を選ぶにあたって、正直きちんと話がわかるか心配がありました。
実際実家にいるのは私の母と、軽度認知症の父だけですので、話を聞いてもわかるかどうか自信がありません。
そこで私のだんなさんにも一緒に来てもらい、話を聞いてもらいました。
だんなさんは不動産関係者でも、詳しいわけでもありません。
しかし日ごろ営業の仕事をしているので、契約などの内容には慣れていますし、初対面の相手と交渉することにも慣れています。
結果的にこれは大正解でした。
不動産の担当者の方も、最初は土地の所有者の父に向けて話をするのですが、父の反応が今一つなので、最後の方はだんなさんに説明するというパターンになっていました。
やはり不動産会社の担当さんも営業なので、男性同士の方が話しやすいということもあったのではないでしょうか。
もちろん営業をされている女性も安心だと思います。
不動産に強いわけでなくても、ひとりでも交渉に強い人がいると心強いです。
その2日間は契約内容や契約後の売却の進め方などを詳しく教えてもらい、すぐには決めず、後日返事をすることにしました。
各社ともに、1週間ほど時間を下さいとお願いをしておきました。
土地の売却を進めるに当たって まとめ
土地の売却を進めようと思ったら、まず何をしたか、我が家の場合についてご紹介しました。
一度おさらいしたいと思います。
1、土地の住所地、正確な面積を権利証か固定資産税の納税通知書で調べる
2、不動産会社に電話をかけて、査定を依頼する(5~6社)
3、査定や対応のよかった会社の担当者に直接会い、契約内容などを聞く(3社ほど)
4、仲介を依頼する不動産会社を決定する
はじめはこのような流れになります。
家屋が建っていたり、今もお住まいの場合など、みなさん状況は様々だと思います。
私のように父の土地だったり、さらに遠方だったりすると、不動産会社を選ぶときも時間がかかりそうですが、
要領は同じですので、まずは電話をかけてみましょう。
次回は不動産会社の担当者に話を聞く前の準備についてご紹介します。
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