「グレースオブモナコー公妃の切り札」は女性向けの豪華な映画

映画・ドラマ

昔から映画・ドラマが好きで、
子持ちの主婦になった今も
新旧問わずレンタルや劇場での
映画鑑賞を楽しんでいます。

レンタルは毎週2本くらいなので
大して多いわけではありません。
あまりにも多いと時間に追われて
しまうので、自分のペースで観る
ことを楽しんでいます。

こちらでは最近レンタルした映画や
最新の映画の感想等をまとめています。
レンタルするときの
参考にしていただけると幸いです。

基本的にネタバレはしないように
気をつけます。
ですが、ヒントになることは
書いてしまうかもしれません。
気になる方は読まずにお通りください。

グレース オブ モナコ

グレース ケリーという
ハリウッド女優をご存知ですか?

若い方は目にする機会が少ないかも
しれませんが、映画監督のヒッチコック
や女優マリリンモンローと同時代に活躍した女優です。

マリリンモンローがセクシー路線で
人気を博していたのと対照的に、
上品で洗練された演技で人気を
不動のものにし「クールビューティー」
とも呼ばれていました。

彼女は人気絶頂の時に一人の王子と
恋に落ち、女優の座を捨てて嫁いで行ったのです。

「グレース オブ モナコ」は
ヨーロッパの小さな国、モナコに嫁いだ
ハリウッド女優のその後の人生を描いた作品です。

グレースの苦悩

アメリカで生まれ育ったグレースは
嫁いだ後もヨーロッパの慣習になじめないでいた。自分の考えを周囲にはっきりと話す
グレースの態度は、王妃として
ふさわしくないと思われていたのだ。

それは王宮の中でも同じで
最も頼りにしていた夫のレーニエさえも
彼女の言動を厳しく制限しようとしていた。

まるで人形でいることを強要された
グレースは、自分を拒絶する王宮への不満を隠せなかった。

そんな中ヒッチコックが訪れ
新しい映画へのオファーをする。

ハリウッド復帰へ気持ちが揺らぐ
グレースだったが…

当時は女性が声を上げて
社会を作っていこうと奮闘していた時代。

ハリウッド女優が王妃になること
自体が異例のことだったのです。

当然モナコ公国としては王妃として
ふさわしいふるまいをグレースに
望みますが、グレースはアメリカで
育った自由さを失いたくないと考えています。

それにしても…とちょっと思ったのは
グレースがヨーロッパの人々の批判をする場面です。

フランスの人を目の前にして、
ヨーロッパはどーのこーのと批判をする。
空気を読む日本人にはちょっと理解できませんでした。

目の前の人の悪口を言うのが
アメリカ流の自由なのか?

王宮での暮らしに不満が募っていた
とは言え、言いすぎじゃない?
と思ってしまいますね。

歴史的背景を学べる…でも物足りない

グレースが嫁いで6年後
ふたりの子どもにも恵まれ生活は
幸せそのものだったが、
モナコは危機に瀕していた。フランスがモナコに対して
厳しい課税政策を要求して来たのだ。

要求を拒否すればフランスに侵攻され
軍隊を持たないモナコはひとたまりも
ないだろうと思われた。

フランスの属国になるしか道は
ないのか…
ぎりぎりの攻防が行われる。

この辺りは、
「へえーこんなことがあったんだ~」
という程度の知識しかありません。

世界史が得意なだんなさんに聞きながら
時代を探りながらストーリーを追うので精いっぱい。

学生の時に世界史を真面目に
勉強していたら、もっと面白いの
かなあ~と思いながら見ていました。

でもシャルルドゴール空港の名前に
なった大統領が、実はこんなに独裁的な
政治をしていたのかと知ることができたのでおもしろいですね。

名が残る=善人というわけではない。
人生を学ぶことができます…
と言うのは大げさかな?

でも新聞を読んでも教科書を読んでも
印象に残らないけど、映画で見ると
強烈に覚えることができるので、
よほど勉強になると思います。

だからこそ!
もっと掘り下げて描いてほしかった!

タイトル通り、グレース目線なので
仕方ありませんが、フランスとの交渉や
緊迫したやり取りや、舞踏会のその後を
もっと見せてくれてもよかったのでは
ないかと。

特にレーニエ公が何も外交交渉を
していないかのように描かれているのは
現実的にあり得ないだろうと思います。

途中フランスに情報を流している
スパイを見つけるのもグレースで、
もはや内助の功を通り越した活躍ぶり。

一方映画の中でのレーニエ公は、
いつでもけだるそうに煙草をふかしているばかり。

煙草くわえる時間があるなら
何とかしろよ!と突っ込んで
しまいますよ(--;)

結局グレースの活躍と
舞踏会でのスピーチが、紛争をすべて
解決したという展開になりますが
まさかそれだけで解決できるほど
外交というのは簡単なものではないはず。

水面下で政府の交渉も取引もあったはず
なので…そこを見たかったなあ。

まあ、タイトル通り
グレースが美しければそれでよし
ということでしょうかね。

豪華さと美しさは絶品

歴史を学ぶ映画としては今一つでも
グレースケリーの聡明さと美しさを
見るためには素晴らしいと思います。

「世紀の結婚式」と言われた
レーニエ公とグレースの結婚式は
カルティエのアクセサリーを身にまとい
実際のドレスを完全再現したそうです。

舞踏会の様子やクリスタルをあしらった
ドレスは当時を徹底的に再現した
豪華な作りですし、身にまとう
アクセサリーも上品で素晴らしいです。

ニコールキッドマンがグレースケリーを
演じるには年を取りすぎている
という声もありましたが、
いや十分きれいですよね(^-^)

私の中のグレースケリーは
もっと柔らかい上品さがあるので、
ニコールキッドマンでは気が強そう
と感じましたが、きりっとした面を
強調したのかなと解釈しました。

歴史に疎くても、時代背景が
わからなくても、衣装や豪華な王宮を
見るだけで楽しめるので、
ファッションやインテリア好きには
ぜひおすすめ。

さらに王宮のドロドロした人間模様が
好きな人
人生を一歩踏み出す女性の強さを
見たい人に最適の映画だと思います。

女性を描く映画は、女性のために作られるのだなあと感じました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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