今回お客様から依頼を受けて、2段式の小物入れを作りました。
引き出しを作るのは久しぶりでしたが、小さいものながら、たくさんのことに気づきました。
引き出しを作ってみてわかること
計測の繰り返し
以前日曜大工講座で大工さんから木工を教えてもらいました。
短い期間でしたが、とても楽しく勉強になることがたくさんありました。
そこで初めて引き出しを作りました。
基本の作品として小さな棚を作ったのですが、出来上がった後に希望があれば扉をつけたり、アレンジしてもいいとのことでしたので、大工さんにお願いして引き出しを作らせてもらいました。
引き出し自体は小さなパーツですし、作るのも簡単だろう、すぐに終わるだろう、と思っていたのです。
しかし実はそこにも大工さんの技が隠れていました。
まず同じ大きさに作ったつもりの棚も微妙に幅が変わっていたりするので、ひとつひとつ丁寧に計測して材料を切り出していく必要があることがわかりました。
そして大工さんを見ていると、いちいち面倒なくらいメジャーをあてていくんです。
最初に細かく測ったつもりでも、材料を切るときにゆがんでしまったり、ネジ止めで曲がってしまった部分があります。
すると改めてまた計測しながら、ぴったりとはまるまでカンナでけずり、見事引き出しを中に収めてしまいました。
手直しのためのひと手間
ビスをとめるときにもいきなり固く締めることはしません。
ゆるめに止めておいて、最初に四つ角のゆがみがないかどうか差し金を当てて確認します。
ゆがんでいれば、差し金の直角に合う形に直します。
その後しっかりとビスを締めなおす、という作業を教えてもらいました。
一度ゆるく止めてから確認する、というとひと手間かかると思いますよね?
でもこれがあるとないとでは後の作業にも影響します。
いきなりきつく締めてしまうと、引き出しが入らないとなった時に、ビスを外す手間がかかります。
しかしゆるめに止めるだけなら、外さなくても直すことができる。
ひと手間かかることが、実は後の手直しを楽にしてくれる大事な技なんです。
大工さんの知恵というのはやっぱり教わってみて、初めてわかるものですね。
引き出しの滑りをよくする
ちなみに引き出しが完成して最後に昔ながらのろうをつけてくれました。
引き出しのすべりが滑らかになるので底面と側面には必ずつけるそうです。
今回はダイソーで見つけた「すべるん棒」という大き目のろうを使いました。
底面と側面にこすり付けていきます。
すると出し入れのときに少し渋く感じた引き出しがスルスルと軽くなります。
昔からの便利な物はいつまでも変わらないということですね。
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