昔から映画・ドラマが好きです。
子持ちの主婦になった今も
新旧問わずレンタルや劇場での
映画鑑賞を楽しんでいます。
レンタルは毎週2本くらいなので
大して多いわけではありません。
あまりにも多いと時間に追われて
しまうので、自分のペースで見られる
ことを楽しんでいます。
こちらでは最近レンタルした映画や
最新の映画の感想等をまとめています。
レンタル前にご一読いただけると
うれしいです（＾▽＾）
基本的にネタバレはしないように
気をつけます。
ですが、ヒントになることは
書いてしまうかもしれません。
気になる方は読まずにお通りください。
ナミヤ雑貨店の奇跡
原作；東野圭吾 監督；廣木隆一
キャスト；西田敏行 山田涼介
村上虹郎 寛一郎 尾野真知子 他
以前東野圭吾さんの原作を読んだことが
あるので、おもしろい＆ハートフルな
ことはわかっていました。
ただ主演がジャニーズの山田涼介さん
ということで、ちょっと若者向け？
になっているのかな～と心配な面もあり。
しかも他の2人の方がUAさんの息子の
村上虹郎さん、佐藤浩市さんの息子の
寛一郎さんという二世俳優さんです。
小中校時代にアイドル映画全盛だった
私としては、アイドルを前面に
出す映画はとっくに卒業しているもので
（＾＾；）
名前ありきの内容は雑、という作りなら
がっかりだと内心思いつつ、おなじみの
イオンシネマに見に行きました。
現代と過去の交錯
3人の若者が走る。
先にあるのは古びた一軒の雑貨店。
犯罪をして逃げているらしい若者たちは
この雑貨店の中で一夜を過ごす。
現代は２012年、雑貨店が開いていた
時代は1980年。
当時、地域の悩み相談を店先に
張り出していたこの雑貨店は、
子どもや大人の相談に真面目に答えてきた。
閉店後の雑貨店に懐かしいファッションの
若者が相談に訪れる。
その手紙が現代の3人に届いたときから
時間が交錯し始める。
時間の切り替わりが無理なく描かれて
過去と現代を行きつ戻りつしながら
物語が進みます。
最初に相談に訪れた若者を演じる
林遣都さんは、朝ドラから再びの
ミュージシャン役。
長髪デニムのかなりいけてない若者
ですが、自分の知っている時代だけに
懐かしい時間を感じることができます。
1980年、自分は何歳だっけ？と
忘れたいことを思い出しながら見てました
（＾＾；）
西田敏行さんと成海璃子さんの年の差カップル
若者3人を前面に出すかと思いきや、
さにあらず。
やはり西田敏行さんの力なくしては
この感動はなかったと感じます。
1980年、雑貨店の店主は病に
侵されている。
息子の元に身を寄せるも入院を余儀なく
され、自分の半生を振り返る。
相談をした人たちは幸せに
暮らしただろうか？
自分の答えによって人生が狂った人は
いないだろうか？
そして一晩だけ
雑貨店に戻ることを決める。
その場に立ち会うのは
店主の昔の想い人。
この大切な相手を成海璃子さんが
演じています。
西田敏行さんと成海璃子さん、
これほどの年の差なのに
しっくりくるのはどうしてでしょうか？
ふたりで話すときの西田さんの表情は
くつろいで、甘えている子どものよう
にも見えて。
成海さんは、命の短い恋人を包み込む
ような大きさと温かさ。
時間を超えて結ばれる愛が
ふたりの間で表現されていました。
歌の力
ナミヤ雑貨店に相談をした若者は
やがてギターを抱え養護施設を慰問する。
その施設の火事から子どもを救ったこと
をきっかけに、一つの歌が誕生する。
この歌がまた！
素晴らしいんです！
劇中ではセリという歌手が
ライブで歌います。
この曲は映画の主題歌にもなっている
ので、最後に原曲が流れます。
映画のラストと山下達郎さんの声が
相まって、感動が津波のように押し寄せて・・・！
今までの不幸な出来事を自分たちの手で
覆そうと決めた若者たちの背中を
未来へと後押しする絶妙な歌詞。
聞き入ってしまいます。
劇中でも聞いたはずの歌ですが、
やはり本物の歌手の歌声というのは
パワーが違うように感じます。
それとも感動のラストとの
相乗効果なのでしょうか？
山下達郎さんの歌声を最後まで
味わってから席を立ちたい！
音楽と映像が一体になる感動は
映画ならではですよね。
身近な人への愛が溢れる映画
この映画は全編を通して
「身近な人」への愛が溢れていました。
3人が想う相手
ナミヤさんが想う相手
相談者たちが想う相手・・・
誰かが誰かを想う気持ちが
過去と未来をつなげる、
そしてみんなが気持ちを受け止める
ことのできる温かい結末を迎えました。
ナミヤさんが答える相談には
一見くだらないこともありました。
でもどんな質問にも真面目に答えた
その結果は、
相談者の人生を開くきっかけを作っていました。
ナミヤさんが相談者を思う気持ちが
輪になり、いくつもの人生につながります。
「ナミヤ雑貨店の奇跡」はハンカチ必須
全編通して静かな映画でした。
人生を40年以上過ごした今、
見てよかったと感じました。
後悔ばかりではないけれど
それなりに失敗も反省もあるアラフォー
以上の年齢には、ぜひおすすめです。
3人の若者がかつての自分のようで、
また息子たちのようにも見えて、
彼らに恥ずかしくないように
これからもがんばろうという気持ちになりました。
同じ映画館で中学生男女のグループが
見に来ていました。
平日だったので（学校は代休なのかなあ）
と思いましたが、どうやら女子が
山田涼介さんのファンだったようで、
ウキウキした様子が伝わります。
ただ、この映画は中学生向きではない・・・！
これまでの人生を振り返る年齢こそ
感動する映画だと思うので、
橋が転んでも楽しめる年ごろには退屈
だったようです。
実際後ろの列に座っていた男の子は、
退屈そうに私たちの列まで伸びをしていましたから（－－；）
大人女子の方におすすめしたいです。
東野圭吾さんの原作はこちら
ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)
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