不動産の売却は一生に一度という大仕事ですよね。
こちらでは土地の売却に向けて奮闘した、我が家の経験を紹介しています。
私の土地ではなく、私の父の土地なのですが、父が軽度認知症のため私が代理で売却手続きを進めました。
紆余曲折あり、不動産会社に仲介をお願いするところから、最終的な引き渡しまで、なんと1年間もかかってしまいました。
今までの経緯と要所要所で注意したいことなどは別のページでご紹介しています。
今回は5回目。不動産会社に仲介をお願いした時のことをまとめました。
Tリバブル
仲介を依頼するにあたって3社に査定をお願いして面談をしました。Tリバブルで最後の面談です。
テレビCMでもおなじみの大手なので安心感と好感度が高い会社でしたが、事前にFAX査定をお願いした時の電話担当の男性はちょっと横柄な印象がありました。
「あまり期待しない方がいいですよ」的な言い方をされたので、大手といえど会社によって違うものだなあと感じました。
S不動産販売の人は電話でも愛想がよくて、査定の値段も高くつける傾向にありましたが、Tリバブルは「高く売れると思わないでね」とけん制してくる感じです。
当日にこの電話の担当さんが来たら嫌だなあと警戒しつつ面談を迎えます。
面談当日
当日来てくれたのは電話とは違う若い営業さんで、内心ほっとしました。
査定書もしっかりしているしパンフレットは3冊もあって、内容も詳しく書いてあります。
すでに3軒目なので売却の流れはほぼ理解しているのですが、さも初めてのように質問してみると決めていたので、一通り担当の方に教えてもらいます。
この時の担当さんは若くてちょっと経験不足な印象がありました。査定書の内容や値段のつけ方の説明、不動産売却の流れなどはしっかりと教えてくれるのですが、それ以上でもそれ以下でもない感じ。
特に査定書は会社独自の試算方式などを説明されてもわかりにくいだけなのに、ほぼ読み上げるだけで営業さんとしての見立てなどはまったくありませんでした。
「例えばこんな取引例がありますよ」とか「以前こんなこともあって」という実例がほとんどないんです。
若いから仕方ないと思いつつも、任せていいものか悩みます。
あんしん仲介保証
パンフレットを見て惹きつけられたのはTリバブルには「あんしん仲介保証」という制度があることでした。
これは土地を売却する前に仮測量の他、5つの調査してくれるというもので、費用はかかりません。
また土地に埋没物があった場合の撤去費用を200万円まで保証してくれるという制度もあります。
長年放置していた土地なので埋没物と言われると全くないとは言い切れないし、売った後にトラブルにならないという安心感を得られることは大きいと思います。
この制度を利用すると売り出し価格の成約があり希望よりも安い値段になるのですが、安心を取るかお金を取るか、というところで悩みました。
Tリバブルの営業さんと話してみた印象・感想
面談を終えての感想をまとめます。
○会社としての信用・・・大手の安心感とテレビCMの好印象で◎「あんしん仲介保証」という制度があることもうれしい。
○営業の方の人柄・・・真面目そうで仕事はきちんとしてくれそう。ただこちらの希望よりも会社のやり方を優先しそう。買主さんが強気な人なら価格を下げてしまいそう。
○査定額・・・相場並み。周辺の成約事例とそれほど変わりない。希望の0.76倍。
○売り出し価格・・・査定額+100万円。「あんしん仲介保証」を利用する場合は査定額の125%が売り出し価格の上限という制約がある。
担当さんが若くてもきちんと知識はあるし、流れも把握しているので困ることはないと思いますし、制度がしっかりしているので安心と思いました。
売り出し価格が希望よりも低くなってしまうことだけが難点でしたが、あんしん仲介保証を受けるなら仕方ないということで母も納得です。
そして一度はTリバブルに仲介を依頼しようと決めて、他2社に断りの電話を入れました。
すると大どんでん返しが起きたのです。
断りの電話でどんでん返し
前の週に面談をしたAリビングの担当さんに電話をした時に「Tリバブルの決め手はどこだったんですか?」と聞かれたので、あんしん仲介保証の話をしたところ、土地の調査ならどこの不動産会社でもできる内容だと言われたんです。
仮測量や境界標の確認は広告を作る過程で必ず行うもので、特に保証と言わなくても費用はかからないということです。
また埋没物に関しても、今回の土地が昔建売物件だったことを話していたので、確率的にほぼ考えられないということでした。
話を聞いていた時には「保証」という言葉につられていましたが、実際の所それほど重要なポイントではなかったのかも…(うちの場合は、ということですべてがそうとは限りませんが)
Aリビングの営業さんは断った時にも快く承諾してくれて、その後の雑談として話をしていたので、自分のところに依頼してほしいからということではなく、単純にアドバイスをしてくれていました。
そこで率直に「本当の所いくらで売れると思いますか?」と聞いてみたところ「査定よりも高く売るつもりでいますよ。」と言ってくれました。
Tリバブルの保証を受ける場合には売り出し価格の上限を決められてしまうから希望額よりも低くなってしまうし、最初からその値段では買主との交渉の際にもっと低くなってしまう、それではもったいない。
といったことも話してくれて、とても頼もしく感じました。
不動産の売買はまったくわからないので大手がいいとか保証がいいとか思いましたが、こうなると「人」ですね!
わからないからこそ率直に質問できる人が担当になってくれる方がいいと感じました。
そして迷った挙句、一度は断りの電話を入れたAリビングさんに仲介を依頼することになったのです。
この後また担当の方が変わりましたが、やはりベテランの方で「まかせて安心」なタイプの営業マンでした。
この後1年間もお世話になる間に長くて大変な時もありましたが、Aリビングの担当さんが細かく説明してくれたおかげで大満足な結果になったのだと本当に感謝しています。
不動産の売却は一生に一度だからこそ、イメージや会社の大きさで選ぶのではなく、信頼できる人を選ぶべきだと思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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