「英語多読」英語学習者なら一度は読んでおきたい

私は40歳から英語の勉強を再開し、50歳になる前にTOEIC900点超えを目指してきました。

いよいよ今年50の大台を迎えましたが、現在のスコアは890が最高得点で目標には一歩及ばず。しかもスピーキングはといえばペラペラ話す目標にはほど遠い…

このブログではTOEIC900点越えを目指すアラフィフの四苦八苦の様子と毎日の勉強実績、また役に立った英語学習法などなど英語にまつわるあれこれをご紹介しています。

今回は読んで役にたった本をご紹介します。

英語多読 すべての悩みは量が解決する!

英語多読 すべての悩みは量が解決する!  繁村一義著 酒井邦秀監修・著  アルク出版

今回ご紹介したいのは英語の多読に関する本です。

タイトルにある通り、多読を勧めている本になります。

英語に限らず、語学学習においてはとにかく「たくさん読むこと」が習得への近道と言われます。

そこで「英語多読」では英語の絵本やペーパーバック、新聞や雑誌の記事に至るまであらゆる英文をたくさん読むことを勧めています。

一般に英語学習として使う教科書に載っているような挨拶やお店での会話は、日常のほんの一瞬でしかありません。

多読をすることで本当の日常会話に触れることができ、細かいニュアンスまで知ることができるので英語力がさらに磨かれるということです。

多読の3つの原則

この本ではこれまでの英語学習に何が足りないのかを解説し、「多読の効果」について教えてくれます。

その中で多読を始める人への3つの原則を伝えています。

その一つは「辞書を使わない」ということです。

しかし「英語の本を読むのに辞書がないと難しくて…」という心配があるでしょう。

解決のヒントは絵本にあります。まずは辞書を使わなくても絵を見れば理解できる絵本から多読を始めることを勧めているのです。

実際に子どもが文字を覚える時には絵本を活用するので、当然大人でもできますし、絵を見ながら英単語を覚えることになるのでネイティブのような感覚が身につくというメリットがあるそうです。

本を読みながら辞書を引くのは意外と面倒ですし、どこまで読んだか忘れてしまうことが多いので、辞書を引かなくていいというのは楽ではないでしょうか。

他の2つの原則に関してはぜひご自身で読んでいただきたいのですが、②と③は私の大好きな原則です。

多読を始めた当初は自分の英語力以上の本に挑戦してしまい一冊読み通すことが難しくて初めは苦しかったのですが、原則②と③のおかげで気楽に本を開くことができるようになり英語学習のストレスが減りました。

多聴・多話・多書もおすすめ

「英語多読」では多聴・多話・多書なども勧めています。

まだ話すことのできない赤ちゃんが言語を獲得するプロセスにおいて、周りの人が話す言葉を聞いて理解を始めます。

徐々に自分も話し始め、次に文字を理解し読み書きへ進みます。

赤ちゃんのようにたくさん聞いて理解し、自分も話してみるという過程を辿ることが多聴です。

「英語多読」で勧めている多聴の方法は、多読と同じようにまずは簡単な動画や映画などから始め、映像をヒントに理解するという流れです。

もちろん辞書は必要ありませんし、日本語字幕もつけません。

読むことに一生懸命になるよりも、耳を澄ましてたくさん聞き、映像を目で追って意味を理解することが大切ということです。

その後できるようなら真似して話すシャドーイングをしてみたり、英文を書いてみたりと色々な方法も勧められています。

おすすめの動画や映画もリンク付きで紹介されています。

多読経験者の疑問も解決

最後には著者の繁村一義さんが多読を始めた方への疑問に答える章があり、とても役に立ちます。

多読は誰が見ているわけでもなくひとりですることなので、実践してみても合っているのかどうか不安になる時期があります。

「英語多読」の中では「読むスピードは?」「英語力はどのくらい必要か?」など、実際に多読を始めると誰もがぶつかる疑問に答えてくれます。

中でも「普段読書をしない」という方への答えでは、無理に多読を勧めることなく多聴、多観(たくさん観ること)を勧めてくれるので、ハードルが下がりました。

私は活字が大好きなので多読で問題ないのですが、時には疲れて読みたくない時間もあります。

そんな時は無理せず気楽な動画にしたり、絵本や漫画など楽に読めるものを選んでいます。

今はアプリでも漫画を読めるのでとても手軽に多読ができますよね。

まさに今の時代にもピッタリの英語学習法ではないでしょうか。

「英語多読 すべての悩みは量が解決する!」は必読

今回は「英語多読 すべての悩みは量が解決する!」をお勧めしました。

私が英語学習を再開してから図書館で出会い、これはいい!とすぐに取り組んだ一冊です。

最初は絵本を探すのが難しく、また見つけても高くて手に入らないことが多くありましたが、古書店や図書館で見つけるようにして費用を抑えました。

また英語初心者なのに全く字幕をつけないで映画を観るというのは新鮮でもありました。

実際には一度日本語字幕で観てストーリーを理解してから字幕なしで観ることが多かったのですが、多聴という意味では繰り返し聞くことになるので良しとしました。

TOEICや英検の問題となると難しく感じる英語学習も、多読多聴となるととても楽に感じるので皆さんもぜひ手に取って実践してみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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